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inu_zou_p.gif ひとつの車輪が回っていった  こもんさん
 http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=167105

10月5日に読んだ。

 読んでファンになった一作。思いあまって他の詩にもおすすめポイントを献上。どれも素敵ですが、本作のたどたどしさはとてもいいです。頭のなかのイメージを表現するとき、流暢にかたられているのを見て、こいつはすごいな、とおもうけれど、それって本当にあなたの頭にあることなの?といういじわるな気持ちになることも、けっこうある。
 ほんとうはもっと支離滅裂で、断片的で、安易で、無防備なはず。ただ、それをそのまま加工しないで伝えるのはしんどいし、危ういんだろうなとおもう。それにたぶん読んでも意味わからない。
 この詩は、そのあいまいかつ不確定なイメージを、なるべくそのまま、伝えよう伝えようとしてる感じに見える。そのもどかしさ。そこがねー、ぐっとくるのよ。なんか他人のことがわからない、その感覚に似てる。絶望的に他者がわからない。そのむなしさ。でも、なんとかわかろうとするじゃないぼくらは。徒労に思えるような日々のなかに、希望をいだいてもいいのかな。と思えるところがいちばんよかった。
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