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http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=147713
詩は「なんか感じているんだけど言葉にできないあの感じ」を言葉で表現するから(代弁してくれるから?)エキサイティングなんじゃないかな、とおもいます。「おのおのがひとしく生まれ持った孤独」という一節にはその醍醐味があって、すごくおもしろかった。わたしがわたしであること。それはそれだけでどうしようもなく孤独で、だからこそ引かれ合う。そんな人間の関係性を、見事に月と地球でたとえているとおもう。
夏野さんは1年間、ほどよいペースでたくさんおもしろい詩を読ませてくれました。ちょっと心配なぐらい、バランス感覚が抜群で感心してしまいます。感謝。
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http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=171257
11月23日に読んだ。
あまり本作とは関係ない話。現代詩フォーラム界隈をあるいていると、だいたいこのひとはこんな詩をかくよね。ということがわかってくる。それが「作風」とか「個性」とか「オリジナリティ」と呼ばれるものだ。そういったものをうまく武器にできる人はだいたいみんなおもしろい。仮にそのような人たちを「アームズ」と呼称してみるのはどうだろう?漫画みたいでかっこいいでしょう。
わたしのセンスを疑う声が画面のむこうでささやかれていますが、吉田さんはじぶんの武器をしっかりと持っている方だとおもいます。物語的な様式にそって詩情たっぷりのシークエンスを見ることができる。特別、詳細な描写はないのに映像的です。「これは嘘だろう」とおもうようなひっかかりを取りのぞいているから、スムーズに想像できるのだとおもう。スーパーにカブトムシですよ。あるよなー、そういうの。他の一画には、布団とか絶対売ってる。花柄の。よかったです。
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=171442
11月22日に読んだ。
意味を追うととんちんかんな解釈をさらしてしまいそうでなかなかむずかしい。イシダさんの詩は好きで、この縦に長い特徴的な様式の魅力はなんなのだろうか。なんてよく考えます。たくさんの改行の中で、急にパワーのある言葉が出現する。「谷川俊太郎」なんてちょっとびっくりするくらいなパワーだとおもう。まあ「おちんちん」もだけど。そういう強弱が怒涛のように上から下へとつづいていくから目がはなせなくなってしまう。それっぽいことばであらわすとグルーヴがあるのだとおもう。
そんなうねり感にのせて『ほんとうのこと』へ激突する。人が避けて通る、目をそむけてしまう、あるいは気がつくことのできない、そんな『ほんとうのこと』を言ってしまうし、挑みかかる。ちょっとおちょくるユーモアもある。この詩はそんな詩だとおもいます。やっぱりとんちんかんになってしまった。反省。
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=171540
11月22日に読んだ。
いろいろ詩を読んでみて、ひねりにひねった言葉もおいしく食べられる身体になった。とはいえ、素直な言葉で書けばええやないの。とニセ関西弁をつかいたくなることも多い。
とても素直な詩だとおもった。でだしなんかすごくキュートでなんのかざりもない。「ほんとうはこんなはずじゃなかったのに、」そうだよな。もっと正解があったよな。という、恋愛でいちどはかならず経験するあの感じ。その独特な空気をしっかりつかまえていて、陳腐さをぎりぎりで回避しているとおもう。最後のひかえめな希望の持ち方もよかった。「ぼんやりだけど そう思ったのです」これがあるだけでなんかこう、切なくなる。素直になることを怖がらず、抑制のきいた良い詩だとおもいます。恋っていいよねー。
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=166109
10月5日に読んだ。
家族のだれかが病をわずらう。そのときから、胸にずしんと重いなにかを詰めこまれてしまう。この感じ、とてもよくわかる。祖母の介護に必死だった母の姿をぼくは見ていて、そのやりきれなさ、ゆきばのなさはひとことではちょっと表現できない。人が死ぬ。というのは、触れてしまうと本当に重たい。だからこそ、軽く人が死ぬ、ばたばたと人が死ぬ。そんな映画を見ると、嬉しい。その感覚、その弱さ。そして、それすらも認めてくれる存在がいる。
見事な配置だなぁとおもわずうなってしまう詩だった。あと、何気なく「~~死んでいくのが嬉しかった」と表現しているけれど、わたしだったら「楽しかった」という言葉を選んだとおもう。「嬉しかった」とするだけで、何かを確かめている感じがしてさびしい。「夏の終わりに蝉が鳴かない」という1行なんかすばらしすぎる。隙のない鋭い詩だとおもう。
執筆者
ツユサキ

石畑由紀子
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